その他

新築調査結果を集約した『インスペクションレポート』を公開

検査全体の約20%で結露
リスク、法令違反リスク

株式会社 家のちえ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:春山浩司)は、2024年〜2025年にかけて実施した新築注文住宅インスペクション75回分の結果をまとめた『2025年インスペクションレポート』を作成しました。本レポートは、家づくりを検討中の施主様、住宅会社様、設計者様へ無償で配布します。

本レポートでは、現場で特に指摘が多かった部位として、1. 外壁防水、2.構造、3. べた基礎配筋、4. 電気工事、5. 断熱・気密が上位を占めており、外壁防水・構造に関する不備が依然として多いという傾向が明らかになりました。さらに、「結露リスクの高い断熱・気密施工」「防耐火構造の違反リスク」「床下点検が不可能となる計画不備」など、住宅の長寿命化に大きく影響するリスクも多数散見されています。レポートでは具体的な写真や統計で、どのようなリスクがあるのかを可視化しています。こうした問題は、施工品質のバラつきや現場知識の不足により起こりやすく、早期改善が求められる重要なポイントです。

リスク別 指摘事項件数
(全体指摘:157指摘)

結露リスクのある指摘事項
法令違反リスクのある指摘事項

今回のレポートは、これらの現場診断を通じて得られた知見を体系的にまとめ、住宅品質の向上に役立てていただくことを目的としています。当社は「家づくりのための知恵づくり」を使命とし、現場で得た気づきを社会に還元することで、誰もが安心して暮らせる住まいづくりを支えてまいります。

【レポート配布について】
本レポートは、お問い合わせいただいた方へPDF形式でお送りいたします。
▶ お申込み:https://ienochie.com/contact/ 
へ「レポート希望」とお問合せください。

代表プロフィール:
春山 浩司

一級建築士をはじめとする多数の建築関連資格を保有し、これまで30年以上にわたり、現場品質管理、資材調達、商品開発、設計監理、アフターサービスなど、住宅づくりの全工程に携わってきました。豊富な現場経験と理論に基づく視点の両面から、工務店様の業務改善を総合的に支援しています。
今回提供するインスペクションサービスは、施工品質・管理に優れた工務店・トップビルダーをベンチマークにした現場レベルの「見える化」に加え、施工や仕様のばらつきを発見し、業務の標準化・効率化につなげるヒントを提供します。また、バリューエンジニアリングの考え方を活用し、品質を維持・向上させながらコストの最適化を図る実践的な支援も行います。このサービスは単なる検査にとどまらず、「見える化」と「改善の気づき」を通じて、工務店の皆様が次の一手を打つための実務的なサポートを目的としています。これまで蓄積してきた現場のノウハウを、より多くの方の現場力向上に役立てていただければ幸いです。
なお、現場での工夫や納まりの要点をまとめた著書『現場写真でわかる 木造住宅の納まり』も発刊しています。併せてご活用頂けましたら幸いです。

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