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【その胴縁、本当に大丈夫?】防蟻・防腐処理された胴縁が透湿防水シートに与える意外な影響!🏠

【その胴縁、本当に大丈夫?】防蟻・防腐処理された胴縁が透湿防水シートに与える意外な影響!🏠

外壁の通気胴縁は「木材の種類」まで確認していますか?

新築住宅の第三者検査では、外壁の透湿防水シートや防水テープの施工状態を確認することが重要です。

しかし、実はそれだけでは十分とは限りません。

私が外壁防水検査で確認している項目のひとつに、**「通気胴縁にどのような材料が使用されているか」**という点があります。

「胴縁なんて、どれも同じでは?」

「防腐・防蟻処理されている木材なら、むしろ安心なのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、防腐・防蟻処理された通気胴縁が、透湿防水シートの防水性能に影響を与える可能性があることをご存じでしょうか?

実は、住宅の施工に携わる方でも見落としやすいポイントです。

そもそも外壁通気胴縁とは?

現在の木造住宅では、外壁材と透湿防水シートの間に通気層を設ける外壁通気工法が広く採用されています。

この通気層を確保するために使用する下地材が「通気胴縁」です。

通気胴縁には、主に次のような役割があります。

  • 外壁材を固定するための下地
  • 外壁材と透湿防水シートの間に通気層を確保する
  • 外壁材の裏側へ入り込んだ雨水を排出するための空間を確保する
  • 壁内部の湿気を排出し、乾燥を促す

つまり、通気胴縁は単なる外壁の下地材ではなく、外壁の耐久性や雨漏り対策にも関係する重要な部材です。

そのため、寸法や留付け方法だけでなく、使用する材料の種類にも注意が必要です。

防腐・防蟻処理された胴縁が、なぜ問題になるのか?⚠️

防腐・防蟻処理された木材は、腐朽菌やシロアリによる被害を抑えることを目的として、薬剤処理が施されています。

もちろん、防腐・防蟻処理そのものが悪いわけではありません。

注意したいのは、使用する薬剤と透湿防水シートの組み合わせです。

例えば、防腐・防蟻処理された通気胴縁が施工中の雨水などで濡れた場合、処理薬剤の成分が水とともに溶け出すことがあります。

その成分が透湿防水シートに接触すると、薬剤の種類やシートの材質によっては、透湿防水シートの撥水性や防水性能を低下させる可能性があります。

このような点については、日本透湿防水シート協会からも注意喚起されています。

つまり、

「胴縁を長持ちさせるための処理が、組み合わせによっては防水シートに悪影響を与えることがある」

ということです。

住宅の耐久性を高めるために使用した材料が、別の材料の性能に影響する可能性がある。

これは住宅の品質管理で見落としてはいけないポイントです。

透湿防水シートの防水性能が低下するとどうなる?

透湿防水シートは、外壁材の裏側に施工される重要な二次防水層です。

外壁材の裏側へ雨水が入り込んだ場合でも、透湿防水シートが雨水の建物内部への浸入を抑え、適切な排水経路へ導く役割を担っています。

しかし、薬剤などの影響で防水性能が低下すると、条件によっては雨水がシートを通過しやすくなる可能性があります。

その結果、雨水が壁内部へ浸入すれば、

⚠️ 構造用面材の濡れ

⚠️ 柱・間柱などの木材の含水率上昇

⚠️ 断熱材の濡れ

⚠️ 壁内部のカビの発生

⚠️ 長期間の湿潤状態による木材の腐朽

などにつながるおそれがあります。

ただし、防腐・防蟻処理された胴縁を使用したからといって、必ず透湿防水シートの性能が低下したり、雨漏りが発生したりするわけではありません。

重要なのは、薬剤の種類、透湿防水シートの製品仕様、施工時の雨水への曝露状況などを確認することです。

施工中の第三者検査では、ここまで確認しています🔍

株式会社家のちえでは、外壁防水の施工状況を確認する際、通気胴縁についても次のような項目を確認しています。

① 防腐・防蟻処理された胴縁を使用していないか

まず確認するのは、使用されている胴縁の種類です。

防腐・防蟻処理された木材なのか、無処理の木材なのか。

処理材の場合は、可能な範囲で薬剤の種類や製品情報も確認します。

見た目だけでは判断できないこともあるため、材料の仕様書や納品資料などの確認が重要です。

② 透湿防水シートは薬剤の影響に対応した製品か

防腐・防蟻処理された胴縁を使用する場合、透湿防水シートとの適合性を確認する必要があります。

透湿防水シートの中には、特定の薬剤の影響を考慮した製品もあります。

ただし、「薬剤対応品」とされていても、すべての防腐・防蟻薬剤に対応しているとは限りません。

使用する胴縁の処理薬剤と、透湿防水シートのメーカーが示す適用条件を照合することが大切です。

③ 施工中に雨水で濡らしていないか

防腐・防蟻処理された胴縁が雨水に濡れると、薬剤成分が流出する可能性があります。

そのため、施工中の雨養生や材料の保管方法も重要な確認項目です。

特に外壁材を施工する前は、透湿防水シートや胴縁が雨にさらされやすい状態です。

雨水が透湿防水シートの表面を伝う状況も含め、適切に管理されているか確認します。

④ 胴縁施工後、外壁材を適切な時期に施工しているか

透湿防水シートや通気胴縁を施工したまま、長期間外部に露出させていないかも重要です。

外壁材の施工までの期間が長くなるほど、雨水や紫外線などの影響を受ける機会が増える可能性があります。

そのため、メーカーが定める曝露条件などを守りながら、適切な工程管理を行う必要があります。

「施工されているか」だけでなく、「どのような環境で施工され、どのように管理されているか」まで確認することが重要です。

胴縁の種類は、外壁通気層の性能にも関係します

通気胴縁の確認では、防腐・防蟻処理の有無だけを見ているわけではありません。

例えば、

  • 胴縁の樹種や寸法
  • 乾燥状態
  • 外壁材メーカーが指定する下地条件
  • 胴縁の留付け方法
  • 通気層の厚さ
  • 通気・排水経路を塞いでいないか

なども確認します。

外壁通気工法では、通気層が存在するだけでは十分ではありません。

外壁内部に入り込んだ雨水を排出できること。

湿気を適切に逃がせること。

そして、透湿防水シートが本来の防水性能を維持できること。

これらがそろって、外壁の防水性や耐久性を確保することにつながります。

「良い材料」を使っていても、組み合わせが悪ければ意味がない

今回の内容でお伝えしたいのは、材料は単体の性能だけで判断してはいけないということです。

防腐・防蟻処理された木材には、その処理を行う目的があります。

透湿防水シートにも、雨水の浸入を防ぎながら湿気を逃がすという役割があります。

それぞれが適切な材料であっても、組み合わせによっては問題が生じる可能性があります。

これは住宅の施工全般に共通する考え方です。

「性能の高い材料を使用している」ことと、「住宅全体として適切な性能を確保できている」ことは別なのです。

だからこそ、設計段階での材料選定と、施工段階での確認が重要になります。

完成すると見えなくなるからこそ、施工中に確認する

通気胴縁や透湿防水シートは、外壁材を施工すると見えなくなります。

完成後のホームインスペクションでは、使用されている胴縁の種類や防水シートとの適合性を直接確認することは難しくなります。

だからこそ、新築住宅の第三者検査では、外壁材を施工する前の段階で確認することに意味があります。

今回のような問題は、施工不良というよりも、材料の選定や組み合わせ、施工管理の問題として発生する場合があります。

一般のお施主様には分かりにくい部分ですが、住宅の長期的な耐久性を考えるうえでは見逃せないポイントです。

「透湿防水シートが張ってあるから大丈夫」

「胴縁が施工されているから大丈夫」

ではなく、

「使用する材料同士の相性まで考えられているか」

という視点が必要です。

家を長持ちさせるためには、材料の「種類」まで確認することが大切🏠

住宅の品質管理では、施工位置や寸法、留付け方法などを確認することはもちろん重要です。

しかし、それだけではなく、どのような材料が使用されているかまで確認することが大切です。

今回の防腐・防蟻処理された胴縁と透湿防水シートの関係は、その代表的な例だと思います。

住宅の防水性能を守るためには、

「正しい材料を、適切に組み合わせ、正しい方法で施工すること」

が重要です。

新築住宅やリフォームを検討されている方は、ぜひ工務店やハウスメーカーに、

「外壁の通気胴縁には、どのような材料を使用していますか?」

「透湿防水シートとの適合性は確認されていますか?」

と聞いてみてください。

こうした小さな確認の積み重ねが、将来の雨漏りリスクを減らし、住宅を長持ちさせることにつながります。


愛知・名古屋で新築住宅の第三者検査・ホームインスペクションをご検討の方へ

株式会社家のちえでは、名古屋市・愛知県を中心に、岐阜県・三重県で新築住宅の第三者検査・ホームインスペクションを実施しています。

外壁防水検査では、

透湿防水シート・通気胴縁・外壁通気層・サッシまわり・防水テープ・配管貫通部・屋根と外壁の取り合い

など、完成後には見えなくなる部分を一級建築士が第三者の視点で確認します。

また、工務店・施工会社様向けに、施工品質の向上や現場管理体制づくりの支援も行っています。

「材料が施工されているか」だけでなく、「その材料が本来の性能を発揮できる組み合わせと施工になっているか」。

そこまで確認することが、住宅の品質を守るうえで重要だと考えています。

株式会社家のちえ

一級建築士 × 第三者検査・ホームインスペクション

住宅は、見えなくなる部分こそ重要です。

家を長持ちさせるためには、材料の「種類」と「組み合わせ」まで確認することが大切です。

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