🏠【第3回インスペクションレポート】基礎コンクリート打設完了後の“出来形検査”を実施しました✨
こんにちは!
今回は、新築注文住宅のホームインスペクション第3回目のレポートをお届けします✨
いよいよ家づくりの「土台」部分となる基礎コンクリートの打設が完了し、その後の**“出来形検査”を実施しました。
今回の検査は、今までのインスペクションの中でも最も緊張感の高い重要な検査**のひとつです。
なぜなら、ここで大きな不具合が見つかれば、これまで実施してきた**第1回(スラブ配筋検査)・第2回(立上り配筋とアンカーボルト検査)**のすべてが無駄になり、最悪の場合は基礎の壊し・やり直しが発生するリスクがあるからです。
それでは早速、今回の検査の主な確認ポイントとその様子について詳しくご紹介します。
✅検査項目①:基礎立上りの完成度(厚み・高さの寸法)
まず最初に確認したのは、基礎立上りの完成度について。
ここで見るのは、
🔸 土間からの立ち上がりの高さ
🔸 立上り部分の厚み
いずれも設計図に記載された通りの寸法になっているかどうかをミリ単位で正確に測定します。
たとえば高さが足りないと、地盤面からの床高さが確保できずに床下の換気や断熱性能に悪影響を与える場合があります。
また厚みが不足していれば、構造的に不安定となり、建物の荷重を支えられない可能性も…。
今回の現場では、しっかりと設計通りの寸法が確保されており問題なし!
この段階での不備は致命的になるだけに、きちんと施工されていたことにホッとしました😌
✅検査項目②:コンクリートのジャンカの有無
続いてチェックしたのが、**コンクリートの“ジャンカ”**です。
ジャンカとは、コンクリートの打設時に適切に締固め(加振)がされなかったことで、表面に空洞や骨材が露出してしまう状態を指します。
ジャンカがあると、そこから水分や空気が入り込みやすくなり、鉄筋の腐食や強度低下につながるリスクがあるため非常に注意が必要です。
今回の検査では、立上り基礎の根元部分にごく軽微なジャンカの兆候が見受けられましたが、
✅ 鉄筋の露出なし
✅ 骨材の分離もなし
✅ 強度・耐久性に影響のない範囲
ということで、専用のポリマーセメントペーストで丁寧に補修を実施。
美観と耐久性の両方を考慮し、完了後はほとんど目立たない状態に仕上がりました。
✅検査項目③:ホールダウンアンカー・アンカーボルトの精度確認
最後にチェックしたのが、アンカーボルトの突出し寸法や垂直精度です。
前回の第2回検査では、すでにアンカーボルトの設置位置や埋込み長さ、垂直度について確認を終えていましたが、今回はコンクリートが打設された後の最終確認です。
コンクリート打設中にボルトが傾いたり、埋まりすぎてしまっているケースも少なくありません。
さらに、ボルトの出具合(突出し寸法)が不足すると、この後の土台や柱の設置が正確にできなくなる可能性もあります。
特にホールダウンアンカーは、地震や台風などの水平力に対する抵抗力を確保するための重要部材です。
1本でもミスがあると、上棟作業や構造検査に支障が出る可能性があるため、極めてシビアなチェックが必要です。
今回の現場では、突出し寸法も垂直精度も良好で、図面通りの状態をしっかりと確認できました✨
⚠️今回の検査は「やり直しがきかない」超重要フェーズ
この第3回目の出来形検査は、これまでの検査の中でも特に神経を使う検査でした。
なぜなら、ここで大きな不具合が発覚すると、すでに完成した基礎を一部または全部壊してやり直す必要が出てくるからです。
それはコスト面でもスケジュール面でも、施主様・工務店双方にとって非常に大きな負担になります。
だからこそ、この検査には**“絶対にミスを見逃さない”という強い責任感と集中力**が求められるのです。
正直、検査を終えて何も問題がなかったときには、私自身も少し肩の荷が下りる思いでした😅
でもそれ以上に、現場の職人さんの丁寧な施工と意識の高さに感謝したい気持ちになりました。
🔜次回は「構造」と「屋根防水」へ!いよいよ上棟後の検査へ進みます
これで基礎に関するインスペクションは一通り完了しました。
次回はいよいよ上棟後の構造検査および屋根防水検査に入っていきます🏠🔨
建物の“骨組み”と“外皮”という2大要素に関わる検査となるため、こちらも非常に大切なチェックポイントが満載です。
引き続き、見えない部分にも目を向けたインスペクションで、安心・安全な住まいづくりをサポートしていきます!
次回のレポートも、どうぞお楽しみに✨✨